様々な屋根
             

様々なお住まいの屋根形状

◇こんなにあるの?屋根の形状まとめ

これから住まいのリフォームを検討している方にとって「屋根のデザインや形状」はぜひ考えておきたいテーマです。ひと口に屋根といっても、その形やシルエットは色々なタイプがあります。 今回は気になる屋根の形状についての疑問にお答えします。

             様々な屋根

◇三角の屋根

日本の家屋でよく見かけるのが、傾斜がついた三角タイプの屋根です。職人さんの間では、このようなトライアングル型の屋根を、切妻屋根と表現している方もいます。 多くの住宅がこの形状を採用しているため、市場に出回っている数も豊富。メンテナンスをしたいとき、安価な値段で修復をおこなうことができます。三角タイプの屋根は雪や雨に強いという特徴があり、 日本の風土にも適した屋根です。一度ケアしておけば数十年はもたせることができる、とても丈夫な構造です。

◇片流れの屋根

アメリカやヨーロッパなど海外の住宅で見かけるのが、片流れの屋根です。片流れの屋根は、三角タイプの屋根を真ん中で切り分けたような、とてもユニークな形をしています。 文字通り片方のみしか傾斜が付いていないため、明るく華やかな雰囲気に作成することができます。 片流れ屋根の場合、工事にかける費用を安く抑えることができます。期間が短く終わることが多いため「とにかく早く工事を済ませたい」と思っている方にオススメのデザインです。

◇寄棟の屋根

ブロックを組み合わせたようなデザインをしているのが、最近よく見かけるようになってきた寄棟屋根です。表と裏・右と左大きく分けて4つのパネルを組み合わせて作られている、シンプルな屋根です。 他の屋根に比べて向かい風に強い形状になっているため、突風や台風の嵐がやって来てもビクともしないといわれています。4つのパネルを組み合わせた箇所には、特殊な工具を使い接着をおこなうのですが、 使用しているうちにこの接着が弱まることがあります。定期的なメンテナンスをおこなえば、比較的長期にわたり使用できる屋根の種類です。

◇日本瓦の屋根

地方にいくとまだまだ残っているのが、日本瓦の屋根です。西洋風の屋根に比べて厚みと重みがあり、豪華絢爛な雰囲気をアピールすることができます。日本瓦の屋根にする場合には、それなりに修行を積んだ職人さんの力が必要となります。 工事のスケジュールも、西洋の屋根と比べてかかることが多く、メンテナンスには長期戦を想定しておくことが大切です。

◇ピラミッド風屋根

ピラミッド風屋根は、別名「ほうぎょう屋根」と呼ばれています。1枚の板ではなく4枚の板をてっぺんでつなぎ合わせている、とても面白い構造の屋根です。1枚屋根の場合、 突風や豪雨が起こったときに壊れやすいという特徴がありますが、4枚屋根のピラミッド式では力が満遍なく分かれるため、とても丈夫です。 個性が強すぎず街中に佇んでいてもしっくり馴染むデザインのため、好きな人が多い形状の屋根です。ボルドーやブラックなどカラーバリエーションも豊富なため、お気に入りの住まいに近づけることができます。

◇ドイツ風屋根

ドイツなどヨーロッパの建築様式でよく見かけるのが、ドイツ風の屋根です。日本の職人さんの間では「はかま腰屋根」と呼ばれることもあります。まるで人形さんが帽子を被っているような独特な形が自慢で、近隣の住宅に差をつけることができます。 左右の屋根はだらりと垂れ下がっているのですが、前後の屋根は少しの面積だけで持つため、2階の空間にゆとりができるというメリットがあります。2階の窓を大きめにとることができるため、日当たりに悩んでいる方にもおすすめです。

◇招き屋根

北欧風のオシャレな屋根が、招き屋根と呼ばれる種類です。1階と2階それぞれの階に、ずらした形状の屋根が付いています。 屋根が住まいのひとつのアクセサリーとなってくれるため、住む人のセンスも格上げしてくれる素敵なデザインです。 のっぺりした印象の日本家屋に、奥行きと立体感を持たせてくれるため、築年数を感じさせないワイルドな家屋に見えます。 屋根の部分が1枚板ではないため、修復にやや時間がかかるというのが若干のデメリット。丁寧にケアをおこなえば、通常の屋根と同じく長持ちしてくれます。

◇ダブルの屋根<

日本名では越屋根と呼ばれている、ダブルの屋根。ロフトや屋根裏の部分についている、とても小さな形状の屋根です。大きな屋根の上に、小さな屋根がもうひとつ付いているため、親子の屋根をイメージさせる面白みのある住宅になります。 一般的な住宅の屋根と比べて高さが生まれるため、高級感を加えることができます。屋根の部分が複雑になるため修復はやや大変ですが、オリジナリティを持たせたいときにおすすめしたい個性派のデザインです。

◇ルーフフラットの屋根

ルーフフラットとは傾斜が付いていない、平面タイプの屋根です。大雪などにとても強いため、日本では東北地方や北海道で、ルーフフラットの屋根が採用されています。 急こう配ではないため、雨漏りがあったときに楽に修理をおこなうことができます。見た目の印象も軽やかで、威圧的ではない特徴があります。